ジャンヌ・ダルク (JOAN OF ARC / THE MESSENGER: THE STORY OF JOAN OF ARC)

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監督-リュック・ベッソン
脚本-リュック・ベッソン、アンドリュー・バーキン
音楽-エリック・セラ

世界的に有名な「ジャンヌ・ダルク」だからこそ他言語表記が色々ある。本国の仏語:Jeanne d'Arc(ジャンヌ・ダルク)、英語:Joan of Arc(ジョーン・オブ・アーク)等。本作品はアメリカ映画だからJoan of Arcが題名に使われているようです。また、本作品の言語も英語となってます。(仏語の方が良かったのでは?と言われてますが。)

邦題は馴染みのある仏表記の「ジャンヌ・ダルク」が使われてます。

ミラ・ジョヴォヴィッチ主演の本作品は、「神のお告げを聞いた少女時代から生涯を閉じるまでのジャンヌ・ダルク」を史実に忠実に描いている史劇です。
MILLAFANが観た理由は、もちろん主演がミラちゃんなのが1番の理由ですが、史劇とか戦争スペクタクル物が好きなのもあります。ただし、歴史的な背景とかは全くと言って良いほど無知です。ジャンヌ・ダルクと言ったら仏の英雄くらいな事しか知らぬまま見るに至ってます。

R指定となっている本作品は、冒頭に物語の背景の説明があり、当時のフランスの状況(英国軍に仏領土の半分まで侵略されていた)において「フランスを救えるのはただひとつ”奇跡”しかない。」で始まっている。
少女時代のジャンヌが告解をしているシーンへと移る。
ドンレミ村で放牧の牛達と一緒に育った末っ子ジャンヌは、とても信仰心が強く遊び場が教会なくらい日に何度も告解をしていた。
ジャンヌ13歳のこの日も教会からの帰り道、幻想のような「神の声(お告げ)」を聞きます。そして、徴として剣を持ち帰ってみると、ドンレミ村は英国軍に焼き払われていた。ジャンヌは慌てて家に帰り母親や姉のカトリーヌを探した。家の戸棚に隠れていたカトリーヌが出てきてジャンヌを代わりに隠してくれたその時、英兵が家に入ってきた。カトリーヌはジャンヌが持ち帰った剣で英兵に抵抗した。が、その剣を取上げられ腹部に突き刺して殺され、無残にも犯されてしまう。ジャンヌは戸棚の隙間からその一部始終を見て涙する。

殺してから犯すというショッキングなシーンに驚いた。戦時下の場合、いつの世もこうした事が必然的に起こっていたのでしょうね。

慕っていた姉カトリーヌの死を悲しんでいる間も無く、ジャンヌは村を立て直す間、伯父伯母のところへ引き取られていった。
信仰心の強いジャンヌは、そこでも教会へ行かずにはいられない。
「神父様に会わせて。」
教会で告解をするジャンヌ。「姉は自分を犠牲にして私を救ってくれた。」と
神父は、「神は、お前が必要だから救ったのだ。君が必要な時には、お呼びになる。」
「その声に応えるのなら、姉さんの死もきっと無駄にはならない。」

ジャンヌは「それまで待てないわ!すぐに!」と聖杯で神への帰依を誓った。

ここまで前半30分くらいかかている。
さて、やっとここから、18歳くらいのジャンヌ(ミラ・ジョヴォヴィッチ)が登場する。
ちなみに、この時ミラちゃんの実年齢は23~24才くらいかと思われます。

ジャンヌはお告げを受け、シノン城の王太子シャルル(ジョン・マルコビッチ)に手紙を出し、謁見を許された。

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シャルルはジャンヌを警戒して、臣下のドーロン(デズモント・ハリントン)に自分の身代わりをさせたが、ジャンヌは即座に本物の王太子ではないと見破った。

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ジャンヌは勇猛な武将達の影に隠れていた本物のシャルル王太子に「恐れることはありません陛下。」と言い当てた。

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「王太子様だけにお告げをお伝えにまいりました。」
とシャルルとジャンヌは個室に入り「お告げ」を伝えた。

ジャンヌは自分に軍を与え、オルレアン救済を求めた。

シャルルの義母ダラゴン(フェイ・ダナウェイ)や臣下達はジャンヌを敵の回し者じゃないかと疑い

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処女検査やら

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審問にかけた。
が、やっとメセンジャーだと認めて、軍を与えることとなった。
ジャンヌは急いで甲冑・軍旗等を発注した。
この時からジャンヌは時間と戦い焦っている様で、精神が高揚していた。

甲冑を身にまとい軍馬に乗り、オルレアンへ。

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デュノア伯(チェッキー・カリョ)らが出迎えた。

オルレアンで早速作戦を練っている武将達に向かって

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「Listen to Me !」と叫ぶ!

「トゥーレルを攻撃する!」

さすがの武将達も難攻不落のトゥーレルを攻撃には呆れた。

「神の声に従えば良いだけなのに!」

デュノア伯「ジャンヌ、分かってほしい。軍人としての誇りもあるし、突然指揮権を取上げられては。君のような小娘に。」

ジャンヌ「そう、そういうことね。小娘・・・」

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ラ・イール(リチャード・ライディングス)がとても良い。口は悪いが力持ち、頼りになる存在。いつもジャンヌに「口を慎みなさい!」と叱られます。
ジル・ド・レ(ヴァンサン・カッセル)が「あの激しさがたまらん!」
ラ・イール「俺もだ!」
ここら辺の人物も良い脇役が揃っていて見ていて飽きない。

「男みたいになってやる!」と髪を切り始めるジャンヌ。

英軍へ降伏勧告状を出す。「神の使者、乙女ジャンヌに降伏せよ!」

翌日、ジャンヌが寝てる間に、武将達の判断で奇襲攻撃を敢行。

飛び起きるジャンヌ。「フランスの血が流されている。起きて。起きて。早く!」

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軍旗を手に駆けつけるジャンヌ。

その時、まさに英軍の反撃に遭い、撤退しているところだった。

「ジャンヌだ!!」

ジャンヌ「Follow Me !!」

撤退中の兵隊達は士気が上がり、再度攻撃開始!

それに怖気づいた英軍は砦に引き返した。

ジャンヌ「跳ね橋へ行って!すぐに開けるわ!!」と砦に突撃!!

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ジャンヌ一人果敢に砦に乗り込む!

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見事、跳ね橋を開けた!

跳ね橋を渡る仏軍!迫力の接近戦!!

英軍の砦は陥落し、ジャンヌは勝利を収めた。

デュノア伯「見事な勝利だ。ジャンヌ。君の手柄だ!」

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ジャンヌ「私には神がついてます。」

髪を短く切ったジャンヌも魅力的です。ってゆーかミラちゃんは全てが良い。MILLAFANはミラちゃんを崇拝しているから。(笑)

かなり疲れた様子の兵隊達と一緒にジャンヌ達は、トゥーレル要塞に到着した。

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「降伏せよ!天上の王の御名において、島国へ帰るがいい!」

「私を愛する者は、私に続け!」

「Follow Me !!」

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「突っ込め!行けー!」

突撃している兵隊達にビックリした武将達も、右へ!左へ!いざ行け!

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城壁にかけた梯子を登るジャンヌの胸に英軍の矢が突き刺さる。

医者を呼べ!医者を!

矢が深く刺さっているので簡単には抜けません。

武将達も駆けつけジャンヌを見守る中。

ラ・イールが「二度と悪態はつきません。彼女をお救いください。でも覚えてろ、彼女を死なせたら・・・」と神に祈ると。

ジャンヌが「ラ・イール、悪態は止めて。」気がついた。

ラ・イール「通じたか。」

勇猛な武将達もジャンヌにはかたなしです。

ジャンヌは、こんな状況でも何故戦いに行かない?と。

矢を抜かないと死んでしまう。

ジャンヌは自分の左手で矢を抜いてしまった。

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行こう!戦いに!喚いて暴れるジャンヌを皆で止める。

ジル・ド・レが「イカレテる。」

まさに正気とは思えません。

ドーロンにジャンヌが「静かにするから、戦いに行って。」

その直後気を失った。

ジャンヌ!!

医者が到着すると・・・眠ってる。。。

それを聞くと、皆一様にホッっとしてニッコリ。

ホロッとさせられるシーンですね。

一晩眠ったジャンヌはまた幻想を見て、姉の死を再び思い出していた。

「カトリーヌ!カトリーヌ!」魘されて

ジャンヌは目をさました。

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英兵がジャンヌの悪口を言ってるのを聞き、ジャンヌは

I hear you ! I'm alive !
My god give for your blasphemy
for I'll never you
I never will !

兵士達を起します。wake up !
塔を前後反対に立てて要塞の跳ね橋を目指して皆で押して行きます。

これを見た敵味方の武将達は、塔の使い方も知らないでと・・・
ところが跳ね橋に塔を押し倒そうとしているのが分かると、慌てふためいた。

跳ね橋を押しつぶしてしまうと、ジャンヌと兵士達は要塞に一気に雪崩れ込んだ!

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この当時の武器も史実に忠実に再現しているようで、凄いです。
まずは、カルヴァラン砲(大きなボーリング玉を上から落とす)、投石機、プロペラに楔がついたやつ、やまあらし(沢山の矢を一気に射る機械)、煮えたぎった油を上からばら撒くとか、色々と出てきます。

合戦のシーンは、もう腕を切断するわ、足を切断するわ、首は吹っ飛ぶわで凄い迫力です。
戦闘シーンだけでも相当な見物に仕上がってます。

戦闘の最中でもいかに皆がジャンヌを思っていたか、いや守っていたかがよく描かれてます。
英兵の弓兵がジャンヌを狙っているのにジル・ド・レが気付くと、自分の身を呈してジャンヌ守り、ジル・ド・レは左腕に矢が刺さっているのにジャンヌには何も無かった様に振舞います。

こうしてトゥーレル要塞は陥落して、

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ジャンヌはまた幻想に入ります。

「私に何をするのだ!」

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「私に何をするのだ!」

ドーロンに呼ばれ正気に戻ったジャンヌを、勝利に歓喜したラ・イールが抱きかかえた。

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振り返って、自分の軍が行った敵兵(英兵)達の無残な惨状を目の当たりにして絶望します。

ジル・ド・レ「これが君が求めていたことだろ?」

ジャンヌ「こんなはずでは・・・」

「私達は許しを求めなくては。」告解です。

そこへバッド・ニュースが!向こう岸に敵兵が何千と集結していると!

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ジャンヌ「私が行く。一人で。」

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「キング・ヘンリーに神のみ言葉を伝える。Go home !」
「平和な内に撤兵すべし。」
「私はもう十分過ぎるほど血を見た。」
「でも、望むなら止めはしない。」
「返答を待つ。」

泣きながら「主よ。どうか・・・」

弓兵は配置に付いたものの英兵は撤退しだした。血を流さずに勝利したのだった。

まさに”奇跡”である。

弓で射られても、復活して生き返って来るようなジャンヌに戦意を喪失したのだ。

ベッソン監督は、”奇跡”を否定し奇跡的な勝利を合理的に説明した。

奇跡の大勝利に湧いた!

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オルレアンは解放された!

ついにランスでシャルル王太子が仏国王になる載冠式が行われる。

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あれだけ気が昂っていたジャンヌに笑顔が。

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シャルル王太子がついに仏国王となった。

シャルルの望みは叶えられたので、もう戦には無関心となっていった。が、ジャンヌはさらにパリへと進軍し失敗した。

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シャルルはもう援軍を送らなかった。
援軍無しでは、もうどうにもならない。

ジャンヌは軍を取上げられてしまうが、独自の軍を率いて再度進軍した。
シャルルにはジャンヌがお荷物以外の何者でもなくなっていた。
シャルルが漏らす「早く故郷へ帰って欲しい。」
ジャンヌは・・・裏切りに遭い、ついに捕らわれの身となった。ジャンヌは捕らわれると同時にまた幻想の中に入る。

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ジャンヌが捕らわれるまでの中盤が約90分間ですが、物語の展開テンポも良く大スペクタクルな戦闘シーン等であっという間でした。

ここからの後半が、この映画の主題となっています。

牢獄の中で気がつくと、ジャンヌは幻想の中の僧侶と対面する。

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「神」又は「悪魔」又は「ジャンヌの良心」等見る側にはどのようにも取れる役柄をダスティン・ホフマンが上手く演じています。
公式にはジャンヌの良心のようです。

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ジャンヌ「Who are you ?」

ジャンヌは英国側に売られて、宗教裁判を受けることになる。

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ジャンヌが一人になる牢の中では幻想の僧侶と問答が繰り返される。

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一見非常に地味ですが、この映画の見所は、まさにここにあると言って良いと思います。

ジャンヌが最後の異端審問にかけられ、ビショップから「頼む署名したまえ。私はお前を救おうとしている。」
ジャンヌ「告解を聞いていただけますか?」
ビショップ「署名したら私が聞いてやろう。」
「これに署名すれば、鎖をといてもらえるのだぞ。」
署名をするジャンヌ。

幻想の僧侶が現れ「お前は神を否定したのだ。お前にとって神は偽り、ただの幻覚だ。」
ジャンヌ「違うわ。告解を聞いてくれると・・・」
幻想の僧侶「最後にお前が神を見捨てた。」

ジャンヌは興奮し、署名を返して!と叫ぶ。

これで無罪となっては面白くない英国側は、その夜、衣服を剥ぎ取り、ジャンヌは男装を余儀なくされた。

翌朝、男装の罪を繰り返したという理由で有罪になり火炙りの刑に決まった。

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刑の直前に、幻想の僧侶はジャンヌの告解を聞く。

ジャンヌは見たいと思った徴を見ただけで、自分は神のために戦ったのではない、復讐と絶望から戦ったのだと素直に認める。

幻想の僧侶は「心の準備はできたな。いいだろう。」と言って

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祝福した。

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Tell me. Who I am ?

エリック・セラ+Noa の MY HEART CALLING が流れる。

ベッソン監督はジャンヌを人間として描き、神は”奇跡”を行わず、”幻想”の中でのみ存在する。「ジャンヌ・ダルク」では、これを描いたのではないかと感じました。

ミラちゃんは、この作品でワースト女優賞を貰ったそうですが、MILLAFANには何故にワーストなのか?が分かりません。むしろヒステリックな熱演が良かったと思います。
もちろん、贔屓目じゃなくファンとしての視点は除外してもです。また、髪の短い男装は、化粧気の無いボーイッシュなところがとても良かったです。


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ミラちゃんと映画をこよなく愛するMILLAFANです。

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